3羽の小鳥

ケニア キベラスラム大火災 その6

  •   2014年12月09日
  •  あふりかな日ごろ

キベラスラム大火災の支援金の呼びかけをさせて頂きましたが、
国の助けが少ない分、こうやって、
人と人との繋がりが大きいなぁ。。と、感じます。

もし、支援金を送りたいという方がいらっしゃいましたら、
こちらからお願いします!!

名義:マイシャ・ヤ・ラハ基金 
ゆうちょ銀行 
記号10070 
番号17463211

私の方でも、
友人に呼びかけさせて頂き、集められたお気持ちは、
今週末、集計してお送りする予定です。
また、追ってご報告させて頂きます。

毎日のお菓子を2~3日我慢したら、
1日分のタバコやビール我慢したら、
何十人の子供たちの給食になります。

子供たちの給食、1食10円くらいだそうです。

ケニアも日本と変わらないくらいの物価なので、
こんな時、日本からだと、やっぱりお金の支援が一番なのかもしれないですね。。

今や、マゴソスクールは、子供たちの為の学校だったのが、
避難して行く場所の無い人たちの行き場にもなっているんですね。。

早川さんのシェアです。

●火事から6日目、12月7日の報告●

マゴソに避難されている方々の今後について。

リリアンが避難者のリストを数えているところです。

火事当日、焼け出された人々が大勢、
マゴソスクールの校舎内で夜を明かしました。

マゴソでもマットレスや寝具などすべて盗まれてしまいましたので、
何もない中、教室の床の上に思い思いに寝たそうです。

その翌日、家族の家や知人友人、親類縁者などを頼れる人々は、移動して行きました。

ところがそのように頼れる場所のない方々はどこにも行けず、
途方に暮れてマゴソスクールに残っていました。

なのでそんな人々の登録を行い、
緊急支援と今後の生活の立て直しを共に行っていくことにしました。

焼け出された近所の人々の中で、リリアンが被害委員会の委員長に選出されました。

火事の翌日は朝6時からリリアンはナイロビ市役所に相談に行ったそうです。

ところが朝6時から午後2時まで待ち続けて、
誰ひとりとして会ってくれず、
最後には「こちらから連絡するので帰って待ちなさい」と言われたそうです。

政府から発表されたのは、
全焼したのは178世帯、その長屋の大家は25人だということですが、
これはかなり少なく見積もられているとリリアンたちは言っています。

被害にあったと認定されたこの178世帯に対して
100万シリング(約140万円)の義援金が出るということですが、
1世帯に対して5681ケニアシリング(約8千円)という雀の涙の金額だとのことです。

しかもマゴソは1世帯として数えられているそうです。
(実際にはそこに非常に多くの人々が生活しているのですが。)

そのせめてもの義援金を受け取るために、
リリアンは火事以降ずっとナイロビ市役所に交渉に行っているけれども、
まったく何の音沙汰もないそうです。

そのままうやむやにされるのではないかと懸念しています。

いずれにしても8千円ばかしのお金では、
生活立て直しもどうしようもありません。

他に頼れる親類縁者がいる人々はすでに移動していきましたから、
残っている人たちは本当にどこにも行くところがないんです。

火事当日から避難者のための炊き出しをはじめましたが、
これは長期の構えになるかもしれないので今後の体制を考えて行かねばなりません。

いまマゴソへの長期避難者として正式に登録したのは、
大人49名(そのうち28名が女子)、子ども63人です。

ここには本来のマゴソファミリーの大人や子どもたちは含んでいませんので、
もっともっと多くの人々が現在マゴソに住んでいます。

どのくらいの量を炊き出ししているかというと、
例えば本日は、朝食と昼食に以下の食材を使いました。

米50kg, ジャガイモ20kg, 小麦粉48kg, 紅茶の葉500g, 牛乳22個、砂糖4kg、雑穀1kg。

これを毎日毎食行っていきますので、
大量の食料を入手する資金源を考えねばなりません。

それと、この方々が自立していくとしても、
住む家もなく、商売道具も家財道具もすべて燃えて無くしているとなると、
その手立てをしなければ生活をはじめることができません。

マゴソスクールは1月の第一月曜日から新学期がはじまりますので、
それまでになんとしても皆さんの生活を整えて出て行っていただかねばなりません。

そして、火事のトラウマが抜けない子どもたちが多いですから、
そのための何らかの手立てをしなければいけないと思っています。

そこで今後早急に行っていくことをまとめますと、

①マゴソスクールの修理
②避難されている方々のための炊き出しと、生活立て直し
③子どもたち、親御さんたちへのカウンセリング
と、これが最も必要なことかと思っています。

明日(12/9火曜日)に再びリリアンと詳しい話し合いをして方針を決めます。

尚、とても嬉しいご連絡を、
ティカにお住まいの松下照美さんからいただきました。

松下照美さんは、ケニアに長年お住まいになり、
ストリートチルドレンのリハビリテーション、
および、子供の家(モヨ・チルドレンホーム)を運営されています。

私が大変尊敬している方です。

そのテルさんがご連絡くださった内容は、
なんとそのモヨの子どもたちがみんなで話し合い、
なけなしのお小遣いをキベラの子どもたち支援のために募金をしてくれたというのです。

モヨの子どもたちはみんな、
大変な人生状況からやってきた子どもたちで、元ストリートチルドレンです。

すごくかわいくて私は大好きで、
いつもモヨを訪問させていただくことを楽しみにしているのです。

その子どもたちがそんなふうに心配してくれたなんて、
しかも貴重なお小遣いを募金してくれたなんて、嬉しすぎて感動して涙が出ました。

テルさんと子どもたちは来週にでもマゴソを訪問するようにスケジュールを調整してくださるとのことです。

そして、何か手伝えることがあったら何でも手伝うと言ってくださいました。
本当に心から感謝です。

いつも仲良くしてもらっているティカのアマニヤアフリカからも、
スタッフのムワンギさんや訓練所の生徒さんたちが心配して訪ねてきてくれました。

皆さんのお気持ちが本当にあたたかいです。

では今後どうしていったらいいのか、また皆さん相談に乗ってください!

明日リリアンと話し合いをしてまたお知らせします。
どうぞよろしくお願いいたします。

早川千晶