3羽の小鳥

きらきらの汗と青空

  •   2006年06月08日
  •  日ごろのこと

6月5日。私が西荻窪に越して早4年目、相棒のチャリ「青空」がまた撤去された。今回で6回目である。。上京と共に連れてきた青空は現在12才になる。青空は私が19才の時に、寮に入り働きながら夜間学生をしてたので、心配性の親には勉強頑張っているよ。。と、安心させ、夜中居酒屋でバイトしてやっと貯めて買った、親にバイト内緒にしてた罪悪感、防犯ステッカーはまだ北海道シールと、とても思い入れがある相棒なのだ。今日は、やっと青空を迎えにいける。

北海道に住んでいた頃は、駐輪所という言葉さえ知らなかった私は、もちろんこっちでも、頭の中に駐輪所という言葉は存在しない。。そんな感覚で、懲りずにまたやられた。「くっそー!」と思いつつも、今回はわりと軽やかな気分。なぜなら、またあの場所に行けるからだ。。。

西荻の駅からバスに乗り、上井草の方まで。バスを降り歩くと、なぜか、バナナがなっていたり、いろんな畑があったりで、ここが東京という事を忘れてしまう。。そんなほのぼのな空気に触れながら、気づいたら青空が預かられている場所へ到着。。。金網のオリの中に、青空たちがいる。

おじちゃん達が一斉に小屋から出てきて、「ご苦労様ぁ~」と。。私も「こんにちはぁ~」と。初めて撤去され来た時、「ちょっとちょっとー、持ってくんじゃねーよ!」と思いながら、「すいません、チャリンコ取りに来たんですけどー!!(怒)」と、鬼みたいな顔して訪ねてゆき、「あら、もう一つの所なんだわー、一緒に行こうか。。」と親切に連れてってくれた、おじちゃん。あれ?私のイメージでは、「ちゃんと、駐輪所に置きなさい!!」って怒られると思い強気で行ったのに、予想外な展開。気張った自分が恥ずかしい。。その頃から比べると、ある意味和みの時間といっても過言ではないだろう。。

おじちゃん達は、私が入っていくと、おぉ仕事が来たぁ。。と言わんばかりに皆で迎えてくれる。。青空を一緒に探してくれ、小屋まで持ってきてくれる間、3000円支払い、引き取りサインをする。もう今日で合計18000円ここに支払っているのだ、バカだな。。あたい。その横で、おじちゃんが汗を流しながら、青空の壊れて鳴らないベルを交換してくれていた。有難いんだけど、プラスチックで、いかにもママチャリ用な青空には似合わない。。申し訳ないが、他のものに替えて頂く。うん、ばっちり!以前にも、お願いしていないのに、進んでブレーキ、サドル、サビついてる金具などを交換して下さった。しかも、一つのものを交換にあたり、みんなであーだのこーだの言いながら。さほど忙しい職場ではないのだろう。。

交換してくれる部品はというと、もちろん処分されてしまうチャリ達からなんだけど、今回久しぶりに来ると、とてもオリの中がスッキリしている。撤去されるチャリが減ったのだと思ったら、以前は3ヶ月くらいで処分だったのが、1ヶ月で処分されることになったらしい。。あぁ、青空危なかったぁ~。。。持ち主は、なんで来ないの?今なら安くチャリが手に入る世の中。私も何度も撤去されてる事を、友達に話すと「新しいの買った方が安いしょ。。」と、よく言われる。よくわかる。とっくに1台は買えてる。でも、そんな事じゃないの。物を大切にしてあげなきゃ。。みんながしていたら資源問題にも繋がってくると思うし、世の中なんでも使い捨てる時代になってきて、なんか心が空っぽになってきてる気がする。。もっと、汗水流して一生懸命自転車を造って生活をたててる人が居るって事を考えて欲しいな。。まぁ、これだけに限らずだけど。。

そんなこんな、青空との再会、私たちが撤去される事によって生活の元となる所で一生懸命働くおじちゃんたちのキラキラ光る汗、そしてチャリたちの涙。。。複雑な思いにかられながら、今日も相棒はカタカタカタぁ~と音をたてながら、私を遠くまで運んでくれる。。。